ブルゾンちえみさんは、現在ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)にメインキャストで出演し、演技の評判は上々。サンシャイン池崎さんも、リポーターやドッキリ芸人としての出演が増えていますし、『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)では意外な大喜利の技も見せました。
共通しているのは、いたずらに持ちネタを消費していないこと。ベースの芸風を生かす形で活動の幅をジワジワ広げ、その中で人の良さを感じさせている様子がうかがえます。
ここで挙げた以外も、「女芸人一の美人かつ変人」と言われる小杉まりもさん、東大大学院卒で外資系コンサル大手・マッキンゼー・アンド・カンパニーの勤務歴を持つ石井てる美さん、元サッカー日本代表の父を持ち芸歴3か月の20歳で『イッテQ!』出演を果たした森山あすかさんなど、ピン芸人の人材は多彩。先輩たちが一発屋で終わらない分、競争は熾烈ですが、下半期もナベプロから新たなスターが生まれるかもしれません。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。