逆にいえば、男系男子を維持するには、悠仁さまに男子が誕生し、その先にまた男子が誕生していかなければ、皇位の継承は常についてまわる問題になるということだ。
「悠仁さまがお茶の水附属の学校に通われているのは、より多くのバックグラウンドをもつ人と交流をしてもらいたいという考えがあるといいます。同時に、広くお妃候補を募りたいという意図もあるのではないでしょうか。
ですが、皇室に嫁ぐことは生半可なことではありません。美智子さまはご成婚当初に内部のしがらみに戸惑われ、雅子さまはご病気になってしまわれた。悠仁さまのお相手には、これまでとは段違いに男子出産という壮絶なプレッシャーがのしかかることになります。将来にわたって、悠仁さまが“おひとり”という心配もあるのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
公務の担い手である皇族の数が減れば、物理的に現状の皇室活動を維持するのは不可能になる。陛下はそれを最も危惧されているのだ。人々の多くは、活動を通して皇室を知り、祈り、励まし、寄り添う姿に畏敬の念を覚える。皇室を取りまく問題の解決を先送りし、議論から目を背けてばかりいては、“皇室の消滅”という事態さえ招きかねない。このままでは、皇室という存在が、物理的にも、私たちの心の中からも「なくなる日」がやってくるかもしれない。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年6月29日・7月6日号