その2日後に遠藤さんは自宅で息を引き取った。在宅死を望むなら、どんな準備をすればいいのか。一つは家族に、その意思をしっかり伝えること、もう一つ大事なのは、いい在宅ホスピス緩和ケア医を見つけておくことだという。
「日本在宅ホスピス協会のサイトには、THP(トータルヘルスプランナー)の認定者リストがあるので、相談してみてください。訪問看護ステーションに聞いてみるのもいいかと思います」(小笠原医師)
できれば、安心できる医師、看取りの経験が豊富な医師と巡り合いたい。後悔しない死に方を迎えるためには、健康であるうちの「備え」が大切なのだ。
※週刊ポスト2017年7月7日号