「昨今、テレビ番組の視聴者は40代や50代がメインになっている。そのため、バブル時代のエピソードをスタジオで語ったり、1980年代人気のあったタレントが過去の最高年収などを吐露したりするような懐古番組が目立つ。期首の特番ならまだしも、毎週同じような番組が放送されていては、テレビは完全なオールドメディアになってしまいます。
もちろん経費の問題もあるので、『イッテQ!』のような大型ロケ番組が何本も出現することは考えにくいですが、ロケの工夫次第ではオリジナリティ溢れる番組を作れる。テレビマンは、今こそ知恵を絞るべき時なのではないでしょうか」
安易な懐古番組で目先の視聴率を取りに行くのではなく、萩本欽一の『遠い』と『辛い』をテレビマンたちがそれぞれ実践していけば、まだまだ面白い番組は作れるはずだ。