芸能

杉本彩 動物愛護活動家として動物福祉の改革を訴える

熱心な動物愛護活動家としての顔を持つ杉本彩

 日本は空前のペットブームである。ペットフード協会の飼育実態調査では、2011~2016年で飼い猫は約25万頭増加。2016年の推計で犬猫それぞれ約990万頭という結果が出ている。

 一方で問題になっているのが動物虐待だ。例えば6月5日には、飼い猫を虐待し11匹の死骸を埋めたとして、埼玉県の女が逮捕された。虐待は減る気配がない。

 こうした愛玩動物の現実を生々しく描いた漫画『しっぽの声』が話題だ(『ビッグコミックオリジナル』にて連載中)。TVドラマ化された人気作『獣医ドリトル』を手がけた原作・夏緑、作画・ちくやまきよしのコンビが送る社会派作品である。

 この作品に意外な人物が参加している。女優・杉本彩(48)。実は熱心な動物愛護活動家の顔を持ち、自らが代表理事を務める公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」では、動物福祉の改革を訴える活動を行なっている。

「作品参加のきっかけは、2年前にEvaが主催したイベントに愛犬家である『オリジナル』の編集長がいらして共鳴してくださったことでした。日本には動物愛護について目を覆いたくなる現実がある。それを親しみやすい漫画という形で取り上げてもらえるのは本当に素晴らしいことだと思います」(杉本)

 ペット市場が拡大を続ける一方で、環境は整っているとはいえない。例えば犬猫の収容・殺処分数は統計上減っているが、実際は何も解決されていないという。

「2013年に改正動物愛護管理法が施行され、無責任な飼育放棄の場合は収容を拒否できるようになったので、数字自体は減りました。しかしこれに含まれない、生産・流通の過程で死んでいく動物たちも多い。命を商品として扱い、軽視しているところが一番の問題です」(杉本)

関連キーワード

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン