国内

オバ記者 小池氏ナメたらどうなるか、自民は気づいていい頃

小池都知事の「けんかの強さ」をオバ記者が指摘

 茨城県出身の還暦ライター、“オバ記者”こと野原広子が、世の中の気になったことについて、気ままに語る。今回のテーマは小池百合子・東京都知事です。

 * * *
「これまで街頭演説に、足を止めたことがないの」「政治に興味なかったしね」

 先日の都議選で、小池百合子東京都知事の応援演説を待っていた50代女性に私も大きくうなずいて、いつの間にか、「次の会場も行こうよ」と即席の百合子会。こんな光景が、東京中で起こったのだと思う。

 小池都知事がキャスターから政界入りしたのは1992年。台風の目になる日が来ると、誰が想像したかしら。

 細川護熙氏の日本新党から自民党まで5つの党を渡り歩き、ついたあだ名は“政界渡り鳥”。ロバータ・フラックの『やさしく歌って』が抜群にうまくて、夜の宴会で男心をくすぐっているという記事に、細川護熙、小沢一郎、小泉純一郎。彼女が渡り歩いた男たちの顔が浮かび、「権力者なら誰でもいいふつうの女ね」と決めつけた私。

 その印象が大きく変わったのは、昨年夏の都知事選で何度も街頭演説を聞いてから。この人、声を張り上げても、大きく拳を振り上げても、いつも同じテンション。自分の言葉に酔わないんだよ。

 今回の街頭だって、「女性議員といってもいろんなかたがいますが」でひと息入れて、私たちに「このハゲーッ」を思い浮かべさせても、それ以上は言わない。

 押し引きの“引き”の見事さは、日々のファッションでも存分に発揮されていて、胸元をスカーフやアクセサリーで同じジャケットに変化をつけた着回し術は、働く女が明日から役に立つテクニックばっかり。

 これまでエラい女性議員のファッションといえば、シックなラインのスーツを極楽鳥のような色にして驚かせるか、ミスマッチな髪形でひかせるか。要は“権力を持った自分”が空回りして見えたけど、小池氏の装いは儲かっている中小企業のおしゃれな女社長みたい。こんな女性政治家が今までいた?

 それだけでも充分だけど、私が注目するのは彼女のけんかの強さなんだよね。小池氏をナメた人がどうなるか。自民党のおじさんはそろそろ気づいてもいい頃なんだけどな。

※女性セブン2017年7月20日号

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン