そして東京都議選の応援演説では「自衛隊としてもお願いしたい」と発言し、選挙においては中立な自衛隊がその候補を応援しているかのように解釈できる、と問題視された。となれば、次の選挙戦では有権者の意思を示す「落選運動」という方法も考えられるが、しかし、選挙だけは滅法強い稲田氏だけに変化を付けた落選運動が必要だ。

 そこで注目したいのが、ネガティブキャンペーンだ。あの籠池氏が稲田氏の“応援”をすれば、有権者は稲田氏がついた嘘を思い出す。選挙制度論に詳しい上協博之・神戸学院大学教授が言う。

「政治団体が選挙期間中に落選運動を行なう場合、規制が入るが、一般人であれば制限はない。候補者の街宣中に批判をするのも合法。仮に籠池氏が稲田氏を選挙期間中に批判や応援をしても、当局にそれを止める法的根拠はありません」

 無能大臣といえば、共謀罪法案の審議で「ちょっと私の頭脳で対応できなくて申し訳ない」と、自ら無能であることを認めてしまった金田勝年・法相もいる。

 金田氏は大蔵省主計官を務めた元エリート官僚だが、通常国会では野党の質問に全く答弁できなかった。

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