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2017.07.17 07:00  週刊ポスト

角居勝彦調教師が解説する「短期放牧」の重要性

 競馬新聞などで「短期放牧」とあるのは外厩に入ることです。トレセンから車で30~50分ほどの場所ですが、山の気候なので夏でもトレセンよりは涼しく、馬にとってはリラックスできる環境です。だから馬体をゆっくり休められるかと思いきや、そうじゃない。坂路など充実した設備の中で効率的な調教が施されます。

 レース直前の追い切りほどではないにせよ、馬体を完全に緩めることはありません。快適な環境でのキビキビとした調教。それが外厩の特徴でしょう。

 競馬直後の1、2週間はほとんど体調をととのえるだけなので、すぐに外厩に出して、その代わりに別の馬を戻す。目標とするレース日から逆算して、「トレセンの厩舎」と「外厩」とパズルのように入れ替えていくわけです。効率よく回転させて、できるだけ多くの馬を競馬に使おうという考え方です。

 1頭の馬を続けて使いすぎると、休ませたときに一気にテンションが落ちてしまう。競馬に戻りたくないというメンタルが強くなってしまう。だから2、3回使って短期放牧というサイクルが、競走馬にはいいと思うのです。

 トレセンでの調教が終わった後など頻繁に外厩を訪れて、馬の様子を確かめるのは、調教師の大事な仕事の一つです

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