マリアーノ氏は自著で、「大統領が無理を言い出したとき、どうアドバイスをするのかは難しい。裁判になるかもしれないといつも考えていた」と振り返る。
米大統領に不測の事態が起これば、たちまち政治・経済が大混乱し、国際社会にも多大な影響を及ぼす。大統領の命を守るホワイトハウスの医師たちもまた、国家の命運を担う極めて重要な存在なのだ。
●たけすえ・ゆきしげ/1959年福岡県生まれ。雑誌編集者などを経て1988年渡米。2005年からフリーランスに。現在邦字紙「さくら」の編集長も務める。
※SAPIO2017年8月号