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2017.08.06 16:00  週刊ポスト

「投薬治療とがん発症」因果関係研究でがん治療はどう変化?

◆がんにも効く糖尿病薬

 がんと薬の因果関係に一躍注目が集まったのが、糖尿病治療薬の「ピオグリタゾン」(商品名「アクトス」、製造販売・武田薬品)をめぐる一連の騒動だった。2007年に世界で3962億円を売り上げたアクトスだが、2011年6月にフランス医薬品安全庁が発表した「CNAMTS研究」によれば、糖尿病患者約150万人を調査したところ、非服用患者に比べて服用患者は膀胱がんリスクが約1.2倍になると判明、論争が巻き起こった。

 フランスでは一時回収となり、フランス以外の欧州や米国では添付文書の改訂となった。日本でも厚労省を中心とした議論の末、アクトスの医薬品添付文書には、

〈本剤を投与された患者で膀胱癌の発生リスクが増加する可能性が完全には否定できない〉として〈膀胱癌治療中の患者には投与を避けること〉

 と注意書きを追加した。武田薬品コーポレートコミュニケーション部がこう話す。

「その後行なわれた大規模調査では、アクトスと膀胱がんとの関係を否定する論文も出ており、当社はアクトスが患者様に利益のある有効な薬であると確信しています。そのうえで、責任のある対応をしました」

 こうした研究が新たながん治療の可能性を見出すという点も注目されている。薬とがんの因果関係の研究は、発がん性に関してだけ行なわれているわけではない。がん治療薬以外の薬ががん抑制効果を持つケースがあることも研究で判明しつつある。

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