「討論番組ってひどいね。とりあえず全党を呼んで、満遍なく回すというやり方をやっている。政治に対する関心を失わせる気がしたね。まず、面白くないでしょ。
米国のFOXやCNNみたいに支持党派をはっきりした方がいい。局レベルでなく、番組ごとでもいい。BSの番組はけっこう見られているでしょう。あれって、『この政治家に聞こう』と決めて呼ぶから面白い」
小泉は2010年秋、党の新聞出版局次長に就任するとタブロイド判の党機関紙のリニューアルを手掛けた。特別号の紙面デザイン案を公募で決め、紙とネットの連動を実験した経験もある。
(敬称略)
●とこい・けんいち/1979年、茨城県笠間市生まれ。ネット企業、出版社勤務を経て、2017年、「小泉純一郎独白録」(月刊文藝春秋)で第23回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞。著書に『保守の肖像 自民党総裁六十年史』『誰も書かなかった自民党 総理の登竜門「青年局」の研究』など。
※SAPIO2017年9月号