この「新しい政治ブームは選挙1回で終わる」という現象は、細川護煕氏の日本新党の時も、民主党が大勝して政権交代を果たした時も、橋下徹氏の大阪維新の会の時も同じだった。おそらく今回の「小池ブーム」「都民ファーストブーム」も、築地市場の豊洲移転を延期したことによる業者への補償問題や築地市場跡地の再開発問題などで様々なネガティブ要素が出てきて長続きしないと思う。

 現に早くも、豊洲に整備予定だった日本の食文化を発信する観光・商業拠点「千客万来施設」の運営会社の万葉倶楽部が、築地が同様の観光拠点として再開発されたら採算が取れなくなる恐れがあるため、撤退を検討していると報じられている。

 さらに、今後は下手をすると小池チルドレンのスキャンダルが続出し、かつての小沢チルドレンや小泉チルドレン、最近の橋下チルドレンや安倍チルドレンと同じ道をたどり、小池知事の足を引っ張ることになりかねないだろう。

 都民ファーストの会が一過性のブームで終わらないためには、小池知事が明確な実績を作らねばならないが、それは難しいと思う。

 なぜなら、小池知事は大局観と先見の明がある「ビジョン型リーダー」ではなく、思いつきのアイデアで瞬発的に動く「戦術型リーダー」だからである。現在までの「古い都議会自民党」や「問題を隠す役人」を標的にして支持を集めたのは瞬発的な「戦術」であり、それが功を奏してブームを起こしただけなのだ。

 彼女が「戦術型リーダー」であることは、いずれも元の木阿弥になった東京オリンピック・パラリンピックの競技会場見直し問題や築地市場の豊洲移転問題における場当たり的で粗雑な対応を見れば明らかだろう。

関連記事

トピックス

オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン