貴景勝も若手の注目株(写真:時事通信フォト)
現在の大関陣についても評価は厳しい。来場所はカド番に追い込まれる豪栄道(31)と照ノ富士(25)が揃って大関にとどまるという予想はなかった。新大関として臨んだ名古屋場所で9勝6敗に終わった高安についても、前出・高橋氏はこう評す。
「3年後は前頭筆頭あたりまで落ちているでしょう。稀勢の里が引退すれば、同じ部屋に稽古相手がいなくなってしまいますから、大関陥落は避けられないのではないか」
代わって期待されるのが、若手ガチンコ勢である。
「稀勢の里、高安と同じ茨城出身の玉金剛(21、幕下60)はいい。三段目で全勝優勝した後、幕下でやや苦戦しているが、素質は素晴らしいので期待している」(同前)
前出・杉山氏も若手の話題になると一層熱が入ってくる。
「2020年に大関候補になっているのは正代(25、前頭1)、豊山(23、十両5)、朝乃山(23、十両5)、矢後(23、幕下11)、大奄美(24、十両8)の学生出身の5人で間違いないとみています。『東農大→時津風部屋』の先輩後輩である正代、豊山のコンビが現段階でのキャリア的には大関に近そうです」
名古屋場所11日目に白鵬の連勝を止めて9勝6敗。2場所連続の殊勲賞をものにした関脇・御嶽海(24、関脇)を3年後の大関に推すのは料理人の神田川俊郎氏だ。