ライフ

戊辰戦争で幕府側が勝利 ビートたけしにナイト授与も

前衆議員議員の村上政俊氏

 もし、戊辰戦争で幕府側が勝っていたら──。結果的に幕府側は「賊軍」としてパージされ、江戸時代を否定するように近代化・西欧化に突き進んだ明治日本。では、もし幕府軍が勝っていたら、近代化はなし得なかったのだろうか。あえて、歴史の「if」を考えてみる。前衆議院議員の村上政俊氏が解説する。

 * * *
 もし戊辰戦争で江戸幕府が勝っていたら、対外関係や軍事も激変していたと考えられる。江戸幕府は英国よりもフランスとの関係が深く、幕末の軍制改革においても仏陸軍が手本とされた。徳川慶喜がナポレオン三世から贈られた軍服を着用した写真は有名だ。また外国への窓として幕末に開港された箱館(函館)、新潟、長崎などは、フランス文化とフランス人を受け入れて神戸や横浜と並ぶほどに発展したはずだ。

 アジアとの関係はどうか。幕府と李氏朝鮮の関係は安定していた。そうした良好な関係を梃子にして、より早期に、より摩擦なく併合を達成していた可能性もある。朝鮮半島との関係を早い段階で整理することができていたら、対中政策により多くの外交資源を投入できたのではないだろうか。

 明治以降、公家や大名が華族として遇されたのに対して武士には栄典は与えられなかった。幕府が勝利していれば英国と同じくナイトという称号が創設されていた可能性が高い(フランスで数々の騎士号を授かっているビートたけしは、我が国でもナイトを授与されていたはずだ)。日本語訳は差し詰め「士爵」だろうか。武士主導による中国進出が成功していれば、欧米の横入りを許さないほどに権益を独占していたかもしれない。日本はアジアの盟主としての立場を早々に確定させ、第二次世界大戦でも戦勝国となり、現行の国際連合においても常任理事国の椅子を確保していただろう。

関連記事

トピックス

永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン