ピアノ講談が人気の一龍斎貞鏡
●一龍斎貞鏡(いちりゅうさいていきょう)
祖父は7代目一龍斎貞山、父は8代目貞山、義理の祖父は神田伯龍という講談界のサラブレッド。一龍斎門下のお家芸『赤穂義士伝』を大事にしつつ、新しい講談にも挑戦する。
「ショパンの物語などをピアノを弾きながら読むピアノ講談は、音楽好きのお客様も来てくださり、人気を実感しています。怪談は夏の定番ですし、毒婦伝は悪い女の話ですが意外と反響が大きく、この先が聴きたいとせがまれます」
可愛いらしい顔をして、恐ろしい話をしゃがれた声で威勢よく読むのだから人気が出るのも頷ける。
「『極道の妻たち』の岩下志麻さんが大好きなんです」
ハロウィンでは着物を片肌脱いだ「極妻」の格好で街を歩き、中高年男性の視線を釘づけにした。
【プロフィール】1986年東京都生まれ。2008年1月、一龍斎貞山に入門。2012年に二ツ目昇進。