◆血糖を上げない糖質とは
糖質は摂らなければいけないが、さりとて血糖値は上げたくない。では、正しい糖質の摂り方とはどのようなものだろうか。お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二医師は、食材の「GI値」に注目する。
「食品を摂取した後の血糖値の上昇スピードを示す『グリセミック・インデックス(GI値)』が低いものと高いものがあります。例えばパンにしても、GI値が高くて血糖値が上がりやすいものも、GI値が低くて血糖値が上がりにくいものもある。
また、小麦や米は、精製によって“取り除かれた部分”に血糖値を下げる食物繊維やミネラルが豊富に含まれている。できるだけ精製されていない米や全粒粉でできたパンを食べることで、血糖値の上昇を抑えられます」
糖尿病予防の食事は、「量」ではなく、「質」が重要だというのである。主な食品のGI値は以下の通り。
【太りやすい糖質と太りにくい糖質】数値はGI値
●糖尿病予防向き
枝豆:30
納豆:33
全粒粉パン:50
玄米:56
そば(乾燥):54
●糖尿病予防に不向き
即席めん:73
精白米:84
うどん(乾燥):85
食パン:91
(*出典:一般財団法人日本ダイエットスペシャリスト協会」)