芸能

五社英雄イズム流れる友近「五社監督に言われれば脱ぎます」

友近が五社監督と作品への愛を語る(撮影:山崎力夫)

 日本映画界の鬼才・五社英雄監督が亡くなって今年で25年。10月12日から京都で開催される「京都国際映画祭」では、彼の作品が特集上映される。五社監督の作品の魅力とは何なのか? 芸能界随一のファンが、溢れる愛を熱弁する。

 * * *
 もともと任侠映画や実録事件ものの映画が好きで、五社作品も含め、そうした匂いのする作品をよく見ていたんです。10年くらい前、あるテレビ番組で「あなたのおすすめ映画」みたいな企画があって、五社作品を紹介したんです。そこで改めて作品を観直すようになったらハマってしまった。今では各作品のロケ地巡りをするくらいの五社ファンです。

 これも番組でのことだけど、スピリチュアリストの江原啓之さんに「あなたの前世は置屋の女将だ」って言われたことがあるんです。これ多分本当ですね。だって『吉原炎上』とか『陽暉楼』を観るとめちゃめちゃ懐かしいですもん。あの世界、前世でさんざん見たわけですね(笑い)。

 五社作品って、幸せな人はあまり出てこない。どちらかというと不幸な人ばかり。ですが、置かれた場所が違えば、この人にも別の人生があったのだろうな、と想像させるほどにそれぞれの役柄を深く演出している。『鬼龍院花子の生涯』の松恵(夏目雅子)みたいに、人でなし鬼政の家にもらわれてきたばっかりに数奇な運命を辿ったり。環境によって人の人生は全く違ったものになるし、環境はその人自身のキャラクターにも影響を与えると思うんです。

 私のひとりコントの登場キャラに、西尾一男っていう架空のおっさんがいます。愛媛の普通のおっさんなんですけど、結構苦労しているんでしょうね、立ち居振る舞いに哀愁がある。そういう人間を演じる時に、五社作品は参考になる。監督が生きていたら、ぜひお会いしてみたかったですよ。そしてチョイ役……いやっ、いい役で出させていただきたい。

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