国内

「床に点々と糞」「おむつバトル」高齢者の“介護あるある”

姑の介護“おシモ問題”の乗り切り方

 多くの高齢者が直面するといわれる失禁。母に“その時”が来たらどんな態度で何をすればいいのか。義母のおシモ問題経験者で『伴走介護』の漫画でもおなじみのなとみみわさんに、認知症の80代の母を介護するN記者(53才)が話を聞いた――。

 なとみさんは、夫と義母、息子の4人で暮らすこと9年。今年初めに米寿(88才)を祝った義母を5月に看取った。義母は嫁の作るおでんと甘いものが大好き。軽い認知症もあったが家事の手伝いも一生懸命。なとみさんはこの優しくてかわいい“ばあさん”のボケも家族の笑いに変え、愉快な日常を人気ブログ『あっけらかん』で紹介している。

 そんな義母の失禁が始まったのは昨年のことだった。

「昨年の春頃、私が帰宅すると家中に異臭。リビングでばあさんが呆然として座り込み、『うんちがとまらないの…』って。床には点々とうんちが。どん引きしました。でも実はこれ“高齢者あるある”なのです。

 ばあさんは普段から便秘に苦しみ薬を常用していたのですが、薬でお腹の中の便は軟らかくなっても硬い便が栓になり、栓の周りから軟便が染み出して下着を汚したり、ドーッと出ちゃったり。少し前から、汚れた下着をベッド下に隠すようにもなっていました」

 高齢者の便秘は深刻と聞くが、便失禁につながるとは。

「同じくらいの時期に尿のほうは、足腰が弱って動作が遅くなったことで、トイレで下着を下ろしてから便器に座るまでに間に合わなくて出てしまうことが多かった。便器の脇に尿の小さな水たまり…やっぱり臭いんです。

 私は早朝から仕事をするのですが、明け方のトイレにはいつくばって床を拭くのはつらかった。ばあさんのことは好きだけど、裏腹にどうしようもない不満と怒りがこみ上げて…」

「紙おむつだけはどうしても嫌だというんです。でも、汚れた下着を私に洗わせるのも心苦しいから隠す。その複雑な気持ち、よーくわかった。だから言ったんです。『パンツが汚れたら、隠さずに捨てていいよ。新しいのをどんどん買ってくるからさ。そうすれば、お互い気を使わずにすむじゃん』って。しばらくは本当にパンツを大量買いしてました」

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン