Kさん「私たち夫婦は40代くらいなのですが、家計ノートには毎週“節約力コラム”がありますよね。40代の人って平均で貯金が1000万円以上って凄くないですか」
細野「はい、2018年の最新版では全国の40代の貯金の平均額は1065万円ですね」
Kさん「私も節約しているほうだと思っているのですが、それでも全然、平均より少なそうなんです。それで、この先どうなっちゃうんだろう、と不安になったりも」
細野「なるほど、Kさんは本当にまだ家計ノートを使いこなせていませんね? 問題では『40代の世帯における「貯金の平均額」は?』となっていて、答えが1065万円と載っていますよね。ただ、その隣に、それこそ10秒で読めちゃう解説がありますよね。確かに貯金だけ見ると平均で1000万円あるんですが、同時に住宅ローンとかを組んでいる人が多くて、負債の平均も1047万円もあるんです。つまり、40代の世帯というのは、プラス・マイナス、ゼロで、貯金がゼロでもかまわないんですよ。それが数字のトリックなんです」
Kさん「あ、本当にそう書いてありますね。これまで3つの管理で大変過ぎて、コラムを読む余裕すらなかったんですね…」
細野「でも、やっと今日でその“3つの家計簿神話”から解放されて余裕ができるからよかったですね。これからKさんが40代にあたって目標にすべきは、できるだけ40代のうちに借金をゼロに、なんです。だから、よく世の中では何才台は貯金がこれだけ必要とか、老後にはこれだけの金額が必要とか煽あおられるけど、家計ノートのコラムに世代ごとに必要な最新の情報がまとまっているので、それを参考にしながら無理せず1日3分を使ってレシートを1行で書き込んでいけばいいんです。コラムを読むのも本当に10秒で終わっちゃうので(笑い)」
Kさん「これまでの私の努力って何だったのかしら、という気分です(笑い)。こういう話って誰にも聞けないし、学校で教えてもらいたかった」
※女性セブン2017年10月19日号