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史上初「国宝新幹線」が11月19日運行 京都「国宝」展の旅

国宝『燕子花図屏風』(右隻)尾形光琳筆(江戸時代・18世紀、東京・根津美術館蔵)

 琳派芸術の最高峰、尾形光琳筆『燕子花図屏風』ほか、210件もの国宝が展示される特別展覧会「国宝」展(京都国立博物館)。この秋最も注目を集め、行列必至のこの展覧会に合わせて、史上初の専用列車「国宝新幹線」が11月19日に運行される。

 車中では、美術史家の山下裕二氏と俳優の井浦新氏による、この日限りの特別車内アナウンスが流れるほか、京都国立博物館公式キャラクター「トラりん」が同乗、記念撮影もできる。

「『燕子花図屏風』を実際に見ると、絵具が盛り上がり、花びらのところなどがポッテリとしていることがわかります。作品をリアルに自分の目で見ることで伝わる感動に驚くはずです」(山下氏)

「国宝新幹線」に乗車するためには、下記旅行会社で専用ツアーに申し込む。オススメは、東京・品川駅発着大人1人2万5800円のお得な日帰りプラン(JR東海ツアーズの一例)。紅葉シーズン真っ盛りの京都で、国宝と古都の風情を堪能できる。

◆「国宝」展は11月26日(日)までの開催で、I期~IV期の4期に分けて展示される。国宝新幹線の運行(11月19日)はIV期にあたり、「燕子花図屏風」以外にも、縄文土器の典型ともいえる新潟県笹山遺跡から出土した「深鉢形土器」(火焔型土器No.6)、江戸時代に革新的な3Dの空間表現を見せる円山応挙筆「雪松図屏風」など、90件以上の国宝が鑑賞できる。

◆「国宝新幹線」は2017年11月19日(日)運行
東京駅9時13分発、京都駅11時33分着(乗車は東京、品川、新横浜駅)
国宝新幹線ツアーの申し込みは、下記まで。
http://souda-kyoto.jp/other/kokuhou_sp.html

※週刊ポスト2017年10月27日号

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