国内

仲人立てるのは1%未満 簡素化する結婚式に親世代戸惑う

“盛大にやるのが筋”と親たちは嘆くが…(写真/アフロ)

 近頃は結婚式が簡素化し、“ジミ婚”が主流となっている。1996年には6割以上の新郎新婦が立てていた仲人は、20年後の2016年には1%に満たない数まで減少している。また、お色直しの回数も1980~1990年代は2回以上が一般的だったが、現在は1回未満。そればかりか、上司の挨拶すらない…どんどん簡素化し、様変わりする結婚式に、親世代は戸惑いを隠せない。

「夫婦ともに海外ウエディングが理想だったけれど、親は猛反対。『そもそも飛行機に乗りたくない。親族へのお披露目ができない、地元でやってくれ』の一点張り。おめでたい話のはずが、大げんかになってしまった」(30代男性)

 ウエディングプランナー・大和田浩子さんも、親から相談されることがあると話す。

「身内の葬儀に会社の上司が駆けつけてくださったのに、結婚式に呼ばなくていいのか、準備してくれたかたがたに心づけをしなくていいのかなどを心配する親が多い。悪気がなくても親が礼儀を欠いていると思われるから、と」

 戸惑う親たちのために、結婚式の総合雑誌『ゼクシィ』は親向け結婚関連サイト『親ごころゼクシィ』や付録雑誌『親専用ゼクシィ』など親向けのコンテンツを展開中だ。それほど、親子と結婚式をとりまく現状には、ギャップがあるのだ。

 子供にとってはもちろん、必死に育ててきた親にとっても人生でいちばん大事な1日であることは間違いない。だからこそ、つい口を挟みたくなってしまうのだ。子供たちは、そんな親の思いをときに迷惑がりながらも、きちんとくみ取っている。前出の大和田さんが言う。

「時代とともに流行が変わる結婚式の演出ですが、親への感謝を表す演出だけは、廃れたことがありません。バージンロードはお父さんと歩きたいとか、お色直しの中座はお母さんとにしたいとか、最後のお手紙も『泣いちゃいそうで嫌だな』なんて言いながら、だいたいのカップルは希望されるんです。

 親の方も、最初は『何も話してくれなくて…』などと文句を言いながらも、式が終わると『晴れ姿が見られてよかった』と涙ぐんでいます」

 親への感謝を示し、ふたりの新しい門出を祝ってもらう大事なイベント。その気持ちだけは変わらないようで。

※女性セブン2017年11月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン