ビジネス

米・シアトルが繁栄する理由を大前研一氏が解説

大前氏がシアトルを推す理由は?

 経営コンサルタントの大前研一氏は、毎年秋に開催している主宰している企業経営者の勉強会「向研会」の研修旅行で、アメリカ西海岸北部のシアトルとカナダのバンクーバーを訪れた。なぜ、シアトルを訪問先に選んだのかについて解説する。

 * * *
 まずシアトルは、そこで生まれた会社が次々と世界企業になっているからだ。たとえば、マイクロソフト、アマゾン、スターバックス、コストコ、エクスペディアなどである。これらの会社は非常に速く世界化して巨大になった。なぜか?

 20年ほど前にマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏と対談した時、彼は面白いことを言っていた。「シアトルは、アジアとヨーロッパが等距離に見える」と。

 実は、シアトル-東京、シアトル-ロンドンの直線距離は、どちらも約7700kmである。飛行時間もシアトル-東京が約9時間、シアトル-ロンドンが最短9時間40分と、さほど変わらない。また、シアトル-ニューヨークの直線距離は約3900kmだが、飛行時間は6時間半ほどなので「時間距離」は意外に遠い。

 私は1985年に上梓した『トライアド・パワー』(講談社)で「日米欧の三大戦略地域から心理的に等距離にあるアラスカのアンカレッジに世界本社を置くべきだ」と書いたが、シアトルはアメリカ本土の大都市で最もアラスカに近い。ゲイツ氏は図らずも私の提言を実践していたのである。日本企業では、任天堂がここにアメリカの拠点を置いて成功し、世界化に極めて重要な役割を果たしている。

 いまアメリカではハイテク関係の人材が非常に不足しているため、シリコンバレーやサンフランシスコのベイエリアでは、能力があるIT技術者の初任給は約15万ドルになっている。

トピックス

イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
「中野駅前大盆踊り大会」前夜祭でのイベント「ピンク盆踊り
《中野区長が「ピンク盆踊り」に抗議》「マジックミラー号」の前で記念撮影する…“過激”イベントの一部始終
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
『東宝シンデレラ』オーディション出身者の魅力を山田美保子さんが語ります
《第1回グランプリは沢口靖子》浜辺美波、上白石姉妹、長澤まさみ…輝き続ける『東宝シンデレラ』オーディション出身者たちは「強さも兼ね備えている」
女性セブン
9月6日から8日の3日間、新潟県に滞在された愛子さま(写真は9月11日、秋篠宮妃紀子さまにお祝いのあいさつをするため、秋篠宮邸のある赤坂御用地に入られる様子・時事通信フォト)
《ますます雅子さまに似て…》愛子さま「あえて眉山を作らずハの字に落ちる眉」「頬の高い位置にピンクのチーク」専門家が単独公務でのメイクを絶賛 気品漂う“大人の横顔”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン