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2017.11.06 16:00  週刊ポスト

出会い系サイト「ズーロア・ドッテイナユ」の衝撃と男女格差

 この件については「なんで気付かないのだ?」という疑問の声のほか、「殆ど騙されてると知りつつ、一縷の望みに金をつぎ込む59歳が悲し過ぎる」といった憐憫の情を抱く人もいる。だが、今回、多くの人のツボに入ったのが、超能力者を名乗る女性が「『ズーロア・ドッテイナユ』これを10回伝えて!」とメールを送ってきた件だ。男性がその前にやり取りをしていた女性は悪者から追われており、彼女を助けるにはこの言葉が必要だというのだ。どう考えてもメールをたくさん送らせるための方便だ。

「ズーロア・ドッテイナユ」を逆さに読めば種明かしになってしまうが、この語感は、漫画に登場する決めゼリフも似たようなところがある。それこそ『まことちゃん』の「グワシ」、『ブラック・ジャック』に登場する「アッチョンブリケ」、『サルでも描ける漫画教室』の「ちんぴょろすぽーん」もそうだ。こうして考えると、「ズーロア・ドッテイナユ」などという面妖なる語感の言葉を採用するのは、それなりに年齢のいったオッサンといった感覚を持ってしまう。

 59歳男性が「あやか」(報道時に登場した仮名)だと思い、必死に何度もメールを送っていた相手が同世代のオッサンだったということもあり得る。

 こうした出会い系サイトのサクラのバイトは私の知り合いもやっていた。「データ入力」名目の求人に応募したところ、サクラのバイトで、彼は自分も男なだけに男の心を揺さぶる言葉の数々を知っている。何度も何度もメールのやり取りをさせることに成功し、歩合制でけっこうな給料をもらっていると自慢していた。

 そして、最近知り合いの女性から聞いたのが、実名制のフェイスブックと連動させた出会い系アプリである。とにかく女性の場合は「入れ食い」状態。興味を持った男性に会いたい意思を示せばすぐに連絡がくるし、男の方が会員数が多いだけに彼女への申請も多数。今や男を漁り放題だという。と考えると冒頭の男性があまりにも哀れ過ぎる。

●なかがわ・じゅんいちろう/1973年生まれ。ネットで発生する諍いや珍事件をウオッチしてレポートするのが仕事。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』など

※週刊ポスト2017年11月17日号

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