これについて、上海のモデル事務所側では、ブラダさんは亡くなる約2カ月間で16本の仕事をこなしており、そのほとんどがファッションショーで、撮影も多少あったが、休日はきちんと取っており、1日の勤務時間も8時間以内だったと主張している。
ブラダさんが異常を訴えた当初、彼女が国際医療保険に加入していなかったため、病院での治療を受けられなかったとの報道について、事務所側は雇用契約を結んだロシア側の事務所が医療保険を用意すべきだったが、それがなされていなかったとして、ロシア側の責任と強調。しかし、容体が悪化したため、緊急治療費として5万元(約75万円)を病院に支払い、集中治療室に入れたが、時すでに遅く、急死したと弁明している。
事務所には40人以上の外国籍モデルが所属しているが、16歳未満のモデルはブラダさんだけだったという。
中国における外国籍モデルの劣悪な労働環境は以前から指摘されていたが、モデル自体が仕事を干されることを恐れて、中国側の事務所の要求に従わざるを得なかったとの実態があり、中国当局の規制や監視強化が叫ばれそうだ。