「師匠の二所ノ関親方(元大関・若嶋津)が場所前に転倒して脳障害で入院中。かつて尾車親方(元大関・琴風)が大ケガで入院した際も、部屋の関取の嘉風(よしかぜ、関脇)と豪風(たけかぜ、前頭13)が大活躍して、親方の奇跡の復帰を支えた例がある。地元福岡出身の松鳳山も部屋の期待を一身に背負い、大物喰いで存在感を見せるつもりだ」(後援会関係者)

 西の前頭3枚目・北勝富士もいる。八角理事長(元横綱・北勝海)率いる八角部屋の部屋頭で、先場所は日馬富士から金星をあげた。

「若手力士では、貴景勝や阿武咲など八角理事長と理事長の椅子を巡って対立してきた貴乃花親方のグループが目立っている。八角部屋では力士に相当激しくハッパがかけられている」(前出の担当記者)

 下位にも“台風の目”になりそうな力士が控える。先場所、新入幕で10勝を挙げた朝乃山(前頭11)に加え、今場所の新入幕・大奄美(だいあまみ、前頭14)がいる。

「日大相撲部出身で、御嶽海(みたけうみ、関脇)、北勝富士、宇良(うら、前頭16)と同級生の黄金世代。大学2年で個人優勝も果たしたが、半月板を痛めて4年時に活躍できなかったので、大学職員をしながら実業団横綱になった苦労人です」(同前)

 幕内上位のガチンコ勢が星を潰し合えば、勝ちっ放しの下位力士が横綱に挑戦する展開も出てくる。

※週刊ポスト2017年11月17日号

【*脚注:11月8日追記。鶴竜が九州場所を休場することが明らかにされた】

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン