テレビ離れも確実に進んでいる。テレビ全体の総世帯視聴率(*注2)は「全日」(6時~24時)が2007年度の43.3%から2017年度上半期には40.3%に3ポイントのダウン。最も視聴者が多い「ゴールデンタイム」(19時~22時)の総世帯視聴率は同じ10年間で65.8%から59.9%へと5.9ポイントも下がった。平日の視聴時間(1日)はこの5年で184分から168分へと1日あたり20分近く減っている(総務省の調査による)。

【*注2/調査対象の世帯で、どのくらいの世帯がテレビ放送を放送と同時に視聴していたのかという割合】

 民放キー局の視聴率戦争はフジテレビの凋落が著しく、「健闘」とされる日本テレビも横ばいだ。

 安倍晋三・首相は首相に返り咲いて以来、メディア対策を重視して新聞・テレビの経営トップと相次いで会食を重ねてきたが、大メディアと政権が接近するにつれて読者・視聴者が離れているのである。

※週刊ポスト2017年11月24日号

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