国内

小野寺防衛相が憤慨? 森本参与が提出した「謝罪文」の波紋

小野寺五典防衛相(写真:AFP=時事)

 北朝鮮情勢対応に慌ただしい防衛省内で1枚の文書が物議を醸している。「日本の次期戦闘機座談会参加メンバー各位」と題された書面には、差出人として森本敏氏の名前があった。元防衛相で現在は防衛大臣政策参与を務めている。そこに記されていたのは同氏による「謝罪」だった。

〈省内要職にある方々の中に、本件プロジェクトに対する反対意見や懸念が広がり、本省関係者を含め、以降の座談会参加を控えるよう指示が出された〉

〈省内に「要らざることをする奴」との強い反対が起こるようでは、到底、実現はおぼつかず、小官の基本的な対応の誤りという結果になりました〉

〈多くのメンバー諸兄や関係要人には多大なるご迷惑をおかけし、また極めて不快な思いにさせてしまったことにつき衷心より深く深くお詫び申し上げます。現時点ですべての活動を停止します〉

 一体、何があったのか。防衛省幹部が明かす。

「この座談会は、森本氏が防衛省幹部や国会議員、重工業企業顧問などを招いて開いた研究プロジェクトだ。自衛隊が保有する戦闘機を分析し、次期戦闘機の導入について議論しようというもの。その目的ゆえ戦闘機の性能などについてかなり突っ込んだ内容の資料も必要とされていたため、省内には“機密漏洩に繋がりかねない”と反対意見が上がっていた。それを知った小野寺(五典)大臣は“一切聞いていない”と憤慨したようだ」

関連キーワード

関連記事

トピックス

東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン