半ば諦めたはずのチャンスが復活したのだ。今年の予選会で近藤は箱根出場校以外の日本人選手でトップ(個人20位)となる59分54秒を叩き出してフィニッシュした。今回も11月の記録会の成績を踏まえて最終決定となるが、2005年に東大生として関東学連選抜(当時)に選ばれ8区を走った松本翔氏は、太鼓判を押す。
「今年の近藤選手の走りは安定していて、充分にチャンスがある。出走メンバー入りして1区を走れば、練習環境が整った強豪校と先頭争いを展開するレースだって期待できると思います」
青学大や東海大のトップ選手と競う“文武両道ランナー”の姿は見られるか。
※週刊ポスト2017年12月1日号