ぼくは、43年前から長野県で健康づくり運動をしてきた。そのなかで、地域住民とともに、「歩け歩け運動」も呼びかけてきた。
信州大学が、科学的に健康効果が高い「インターバル速歩」を発表した。これは国際的にも高い評価を得た。インターバル速歩とは、早歩きと、ゆっくり歩きを3分ごとに繰り返すというもの。ゆっくり歩きを入れるので、むりせず効果的に歩くことができる。
最近は、ウォーキングにスクワットをプラスすることで、健康効果が高まるということを、講演などで広めている。ウォーキングも年々、効果的な方法が研究されているのだ。
さて、ウォーキングと組み合わせるスクワットはどんな方法がいいだろうか。黒柳徹子さんは、ヒンズースクワットを一日50回やっている、と以前言っていた。ぼくは「徹子の部屋」(テレビ朝日)に2度、出たことがある。『トットちゃんとカマタ先生のずっとやくそく』(新潮文庫)という本を、2人で書いたこともある。黒柳さんは、プロレスのジャイアント馬場から、ヒンズースクワットのやり方を習ったそうだ。
舞台「放浪記」ででんぐり返しを披露していた森光子さんも、スクワットをやっていたという。黒柳さんが今も元気で、森さんも亡くなるまで元気だったのも、スクワットをやっていたからではないかと思う。
でも、一日50回というのはけっこうきつい。時間もかかるし、続けるには意志が必要だ。