橋田:そうですね。死ぬってことを考えると、やっぱり「一生懸命生きる」ということにひっくり返ってきますね。死ぬまで生きてなきゃとか、一生懸命に遊ばなきゃ、とか。
戦争中、命はお国のものでした。戦後自分のものになりました。私はとにかくこの命に責任をもって、「うまく死ぬとはどういうことだろう」とアホみたいに考えてます。人様に押しつけようとは思いません。私は死んだらお葬式も偲ぶ会もお墓参りもしてほしくない。とにかく生きている間にお金を使って遊び尽くし、ひっそり死にたいんです。
小笠原:わかりました。いざとなったら、ぼくが橋田さんの在宅ホスピス緩和ケアを担当しましょうか。最近はiPadのようなタブレット端末で遠隔診療することもできるんです。国内でも海外でも、どこからでも診療ができます。
橋田:私のそばにドクターがいなくていいんですか。
小笠原:いなくてもいいんですよ、遠隔診療ですから。在宅医療は、未熟な医師でも経験値の高い医師が教育すればできますし、在宅医を探すこともできます。安心してください。殺人行為である安楽死では死なせませんが、安楽に生きて安楽に死んでいただきます(笑い)。
橋田:ありがとうございます。とっても心強いです(笑い)。
※女性セブン2017年11月30日・12月7日号