芸能

草刈正雄 今後やってみたいこと聞かれ「もうないよ(笑い)」

テレビ朝日の廊下にて。快く取材に応じてくれた草刈正雄

 この企画に2度目の登場となる草刈正雄(65才)。“元祖イケメン”としてモデルデビューしてから47年だが、ドラマにCM、バラエティー番組、さらには映画の日本語吹き替えと、日を追うごとに活躍の場を広げている。“人気ドラマや映画にこの人あり”と世の中が騒ごうとも、当の本人はどこまでも自然体――!?

 昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で再ブレーク後、テレビで見かけない日はない。平均睡眠時間は4時間ほど。常に複数の台本を同時進行で覚える超多忙な日々に、のべ4日間の密着中に思わず本音が口をついて出た。

「もう、拷問ですよ(笑い)。こんなことなら、小さい時にもっと暗記力を身につけておけばよかった。もちろん、ありがたい話だと感謝していますが」(草刈。以下「」内同じ)

 現在放送中の『ドクターX』(テレビ朝日系)では、日本医療界の重鎮・内神田景信役として、今シリーズから新たに出演。

「西田(敏行)さんのアドリブに、最近やっとついていけるようになったかな」

 そう笑うが、185cmの高身長から放たれるオーラは、撮影現場で圧倒的。寡黙に佇んでいるだけでも、緊張感が走る。

 取材中に絶え間なく見せる笑顔は、『ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2017』の受賞も納得のにこやかさだ。

「ぼくは周りのみんなに、電話を掛けてくる時は必ず、笑って掛けてくるようにお願いしているんです。なぜって、心配性なので、暗い声だと心配してしまうんです。たとえ落ち込んでいても、まず笑う。そうすることで、いい方向に向かっていく気がするからね」

 そのポリシー通り、映画『オリエント急行殺人事件』の日本語吹き替え版で、主役のポアロの声を担当するなど、仕事の幅はますます広がっている。

 絶好調の草刈に、今後やってみたいことをたずねると、

「充分やったから、もうないよ(笑い)」

 と、とびきりの“正雄スマイル”を残し、颯爽と次の現場を目指していった。

 欲がない、それが“請われる人”を作ったのかもしれない。

■撮影/ヤナガワゴーッ!

※女性セブン2017年12月14日号

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