国内

退位後も「美智子さまにお仕えしたい」宮内庁職員は多数

退位後もお仕えしたいという職員は多い

 12月1日、約25年ぶりに開かれた皇室会議で、2019年4月30日に天皇陛下(83才)が退位されることが正式に決まった。

 美智子さま(83才)が陛下のもとに嫁がれた当時、普通のお嬢さんが皇太子殿下のお嫁さんになるというシンデレラストーリーに世の女性は熱狂した。民間から初めて誕生したプリンセスは、瞬く間に日本中の女性の憧れとなり、「ミッチー・ブーム」を巻き起こした。

 1959年4月10日、陛下と美智子さまがご結婚。当時、中学を卒業したばかりだった美容かの佐伯チズさん(74才)は、東京から遠く離れた地方のテレビで世紀のパレードに釘づけとなっていた。佐伯さんは改めてこう思いを馳せる。

「ファッションやたたずまいはもちろん、子育てや夫婦関係など、家庭生活の細部に至るまで、美智子さまは私たち女性の理想像でした。

 仕事柄、『最も美しいと思う女性は?』とよく聞かれますが、答えは『美智子さま』以外ありえません。美人やきれいを超越した最高の女性なので、陛下が退位された後も素敵な姿を見せてくださると信じています」

 慈愛に満ちた美智子さまだからこそ、今、宮内庁内部ではこんな声が上がっているという。

「『今後、退位されてからもお仕えしたい』という職員が少なくないそうです。皇后陛下は職員に対しても、時に厳しいこともおっしゃられますが、その言葉はご自分のことではなく、相手を気遣われてのこと。皇后陛下に『育てていただいた』と感じている職員が多いのです」(宮内庁関係者)

 聖心女子大学で美智子さまの3学年先輩だった作家の曽野綾子さん(86才)が言う。

「ご退位後はこれまでより静かな生活をお過ごしになることをお祈りしますが、もしおできになったらしていただきたいことがございます。皇室の祭祀のなさり方についてはぜひ、皇后さまに書き残していただきたい。皇后さまにしか書けない日本の文化ですから」

 新たな“国母”となられる雅子さまは、長い療養生活のため、皇族の最も重要な務めである宮中祭祀の経験が少ない。雅子さまのために、いやその先の未来の日本のために、美智子さまが50年余りで築かれた“祈り”を後世に残さなければならないのである。

 毎年6月、美智子さまは葉山御用邸で静養されるが、その際、ご実家である正田家のお墓をお忍びで訪れられるという。

 だが、今年は美智子さまのお姿はなく、お花だけが供えられていたという。

「皇后」「国母」として、美智子さまに残された時間はあとわずか──美智子さまはご自身が体験されてきたことを次の世代に伝えようと、限られた時間を大切に使われているのかもしれない。それが「国民のため」となることを美智子さまはわかっておられるのだ。

 1年4か月後、私たち国民から感謝の気持ちを込めて、美智子さまに花束を贈りたい。

撮影/雑誌協会代表取材

※女性セブン2017年12月21日号

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン