この走法を支える厚底タイプのシューズ、ナイキ「ズームヴェイパーフライ4%」は、市民ランナーの間でも人気が高まっている。
「かかとのクッション部分が厚く、傾斜になっていて、走れば勝手に進むシューズ。一般販売もされていますが、日本人のかかとから着地する走り方ではブレーキがかかってしまう。衝撃が強いので、臀部や太ももの後ろ側を鍛えていないと強い跳ね返りを受け止めきれないのです」(渡辺氏)
日本マラソン界の新星の走りは、市民ランナーにとっては異次元のものなのだ。
※週刊ポスト2017年12月22日号