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介護ヘルパー、耐えられないのは「シモの世話」が理由ではない

介護ヘルパーがシモの世話より辛いのは…

 年末年始は時給1350円になるホテルの客室清掃に応募した本誌・女性セブンの「オバ記者」こと野原広子記者。60才にして抱く、掃除の仕事への思いとは?

 * * *
 掃除の仕事というと、“トイレ”がちょっとしたハードルなのね。

 大手不動産会社を定年退職後、マンション管理人になったM子(私と同じ60才)も、「いろんな人が使うトイレの掃除をしなくていいから、ビル掃除よりいいかと思って」とやけにキッパリ。

「なんでそう思うの?」と聞くと、「すごくミジメな気持ちになりそうだから」だって。

 地下鉄のスカウトのおばちゃんも、私にチラシを渡すとき、「トイレ掃除がないビルもあるし…」と、どこか歯切れが悪かった。

 …そういえば、40代後半にホテルの客室掃除をした経験を持つ私も、最初は抵抗があったっけ。もっとも、それも最初だけ。そのうち、体がチャッチャと動くようになっていた。

 トイレの話で思い出したのが、怪しげなテレフォン営業をしていた友人R子(58才)や、輸入雑貨店を経営していた知人S香(64才)など、介護ヘルパーを始めた友人たちのこと。

 彼女たちから、“シモの世話”のグチはいっさいなかった。不思議に思って聞くと、なんでそんなことを聞くの?といわんばかり。R子は、「両手にゴム手袋をしたら、気持ちが切り替わるのよ。何とも思わない」だって。

 その後も私は、「シモの世話がイヤで、介護の仕事を辞めた」という人に一度も会ったことがない。

 では、「介護ヘルパーは耐えられなかった」という人は何がイヤだったか。ひと言でいえば“人間関係”で、もっと言えば、高齢者から延々と身内の悪口を聞かされることだという。

 知人S香は、「大小便はニオイも形も、人によってたいした違いはないけど、人を恨んだり、憎む気持ちは強弱も質もいろいろ。この毒がどんどん体に貯まっていくんだよ」と、うんざりした顔で言ってたっけ。

※女性セブン2018年1月1日号

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