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帰宅恐怖症夫 妻に給料の話ばかりされ、家が落ち着かない

“フラリーマン”が急増中

 近頃、帰宅恐怖症の夫が増えている。2017年11月、酒造メーカーが行った調査によると、既婚男性の44.3%が、帰宅前、妻に内緒で寄り道をすることがあると答えている。保育園に通う2人の子供を持つ32才の男性・Kさんが語る。

「平日週3日は一駅離れたところにあるファミレスのドリンクバーでLINEゲームをして時間を潰しています。妻は潔癖に近い性格で、家事を手伝っても必ず重箱の隅をつつくように怒られるし、靴下でソファに上がろうとすると“汚い! やめて!”と汚物扱いです」

 結婚13年目、妻と溝ができたと話すのは48才のMさんだ。

「家に帰っても、妻は事あるごとに給料の話。“責めるつもりじゃないんだけどさぁ…いい年だしもう少し上がらないの?”って。昔みたいに会社は年功序列じゃないし、気前よくベースアップしてくれる経済状況じゃない。でも、そんな話をするのも惨めな気持ちになるし、もう家が落ち着く場所じゃなくなりました。コンビニの飲食スペースで缶チューハイを飲んで、ゆっくり自転車を押して帰っています」

 悲惨なのは、定年退職した後の男性のケースだ。63才のFさんの話。

「妻は10才年下で、まだバリバリと薬局のパートで働いています。私が平日の昼間からずっと家にいると、“ゴロゴロしてるなら家事やってよ”と冷たい視線。現役時代に40年間続けた営業の仕事なら自信ありますけど、洗濯や掃除はムリ。現役のときなら、会社という“逃げ場”がありましたが、今はもう八方塞がりです。妻の冷たい視線から逃げるために、給料はなしでいいから働かせてくれる会社はないんでしょうか…」

 こうした帰宅恐怖症夫に対し、女性たちからは戸惑いの声も上がっている。

「フラリーマン? 何のんきなこと言ってるの? こっちはごはん作って風呂洗って子供寝かしつけて倒れるように眠ってるのに」

 育児や家事から逃げられない主婦からすれば、なんともぜいたくな話だけど、フラフラしているように見える夫も人知れず悩みを抱えているのかも。

※女性セブン2018年1月1日号

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