国内

2018年 六代目山口組と任侠山口組合流の可能性が指摘される

最終抗争か仰天の停戦再合併か

 2年半前の分裂、2017年4月末の再分裂以来、「3つの山口組」の対立が激化している。2017年12月13日に行なわれた納会で、六代目山口組・司忍組長が発表した2018年の指針は「和親合一(わしんごういつ)」、神戸山口組・井上邦雄組長は「一燈照隅(いっとうしょうぐう)」。そして神戸山口組から離脱した任侠山口組・織田絆誠代表は「実践躬行(じっせんきゅうこう)」を掲げた。

「和親合一は組織の結束を図る、一燈照隅も皆が心を寄せ合って地道な活動を続けていこうという意味でしょう。対して、実践躬行は“口先だけでなく、行動せよ”ということ。織田代表は2017年10月の定例会で“勢力拡大を図りたい”と発言しており、この言葉の意味が気になる」(ジャーナリストの伊藤博敏氏)

 9月、神戸山口組のヒットマンが任侠山口組の織田代表を襲撃。織田代表のボディーガードが射殺される事件が発生しており、「失敗した神戸山口組は再度織田代表を狙い、任侠山口組側は報復に燃えている。抗争勃発は予断を許さない状況だ」と捜査関係者は警戒を強める。その危険性が最も高いのが2018年だというのだ。フリーライターの鈴木智彦氏が言う。

「2019年には天皇陛下の代替わりがあり、2020年には東京五輪が開催される。ヤクザは慶事や大きなイベントの時には抗争を避ける。“2018年のうちにケリをつける”という意図が働きやすい状況となっている」

 だが、三つ巴の中ではどの組も動きにくい。動くとしたら「3つの山口組のうち2つ」が合流した後だと鈴木氏は指摘する。

「可能性があるのは、六代目山口組と任侠山口組の合流です。山口組中興の祖であり3団体が原点とする田岡一雄三代目の命日が7月23日。これまで墓参は各団体がバッティングしないよう日をずらしている。もし六代目山口組と任侠山口組が同じ日に訪れ、田岡三代目に分裂したことを詫び、墓前で山口組の発展を誓ったとしたら、それは大きな意味を持つ」

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン