1月5日、横綱審議委員会による稽古総見後、相撲協会は、貴乃花部屋に所属する新小結・貴景勝、十両・貴源治、幕下・貴公俊を呼び出して口頭で注意した。
力士には「服装規定」があって、「外出の際にまげを結って着物を着ること」が慣例とされる。貴部屋の3力士は昨年末、銀座の繁華街をジャージー姿で歩いたことで大目玉を食らったのだ。
だが、ある協会関係者は、この叱咤を「見せしめじゃないか」と見る。
「いつもなら師匠を通して注意すればいいだけの話です。でも、相撲協会の担当部長は、わざわざマスコミの多い稽古総見の日を選んで3力士をカメラの前に呼び出しました。実は、この担当部長は、日馬富士の事件後、何度も貴部屋を訪れては門前払いを食らっていたため、見せしめとして弟子を“公開説教”したともいわれています」
しかもその日は、貴乃花親方が理事解任を提案された翌日。偶然か、あの手この手なのか──。
◆行司の密室セクハラを暴いたのは誰だ!?
一方、貴乃花親方サイドの“反撃”といわれているのは、初場所前に降って湧いた“行司セクハラ騒動”。行司の最高位である「立行司」の式守伊之助が昨年12月の沖縄巡業中、宿泊先で泥酔して若手行司にキスや胸タッチしたとして「3場所の出場停止」処分を受け、処分明けにも辞職する予定だ。前出の協会関係者は、こう裏読みする。
「行司は各相撲部屋に所属しています。今回、セクハラ被害にあったのは、入門半年で右も左もわからない16才の若者で、“行司界の横綱”である立行司にはとうてい逆らえなかったでしょう。被害を聞きつけた貴乃花一門の行司が監督役に報告したとされます。式守伊之助が白鵬のいる宮城野部屋所属であるのも何かの因縁か…」
「横綱の品格」を重んじる貴乃花親方と、ヤンチャな白鵬が“冷戦”状態にあることは、報じられている通り。白鵬の師匠である宮城野親方は騒動を受け沈痛な表情で謝罪した。
※女性セブン2018年2月1日号