チャールズ皇太子に出会った際、すでに複数の男性との交際歴があったカミラ夫人は皇太子妃にはふさわしくないと判断された。そこで白羽の矢が立ったのが、貴族で若く、恋人の噂もなかったダイアナ元妃。大衆紙では、ダイアナ元妃が結婚前に“処女チェック”を受けたという報道もあったほど。ダイアナ元妃こそが、すべての条件に合致する“正統派の皇太子妃”だったのです」(多賀さん)

 1981年、国民の熱烈な祝福を受けてダイアナ妃はプリンセスとなった。だが、結婚後もチャールズ皇太子はカミラ夫人との関係を続け、別居を経て1996年に離婚。その後、ダイアナ元妃はわずか36才の若さで非業の死を遂げた。

「英王室が古い慣習にこだわり続けたことが、ダイアナ元妃の悲しい結末につながった、と国民は猛反発し、王室離れが加速しました」(多賀さん)

 これを機に英王室は大きな変貌を遂げる。前出のヘンリー王子や兄・ウイリアム王子(35才)の“恋愛結婚”を受け入れたのもダイアナ元妃の悲劇があったからだった。

 2005年、チャールズ皇太子はカミラ夫人と再婚。

「出会いから30年、ようやく初恋が結ばれました。しかし、ダイアナ元妃を愛する英国民からの祝福はごく一部で、英王室も彼女に“プリンセス”の称号を与えることはありませんでした」(多賀さん)

※女性セブン2018年2月22日号

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