ライフ

ハイスペ男性の前で「私、育ちいいんで」とのたまったお嬢様

港区女子の間で伝説になった3人組とは

「港区」では夜な夜な、実業家や外資系金融勤務、医者や弁護士といった“ハイスペック男性”と、それをつかまえようとする「港区女子」たちがキラキラした飲み会を繰り広げている。女性たちはモデルだったり、タレントの卵だったり、いわゆる“お嬢様”だったりするのだが……「中には勘違いお嬢様が混じってくる」という。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏によるリポートだ。

 * * *
 ハイスペ男との“港区飲み会”では、「女が男を選ぶ」という構図は珍しい。男に選ばれなければ、選ぶ立場は用意されていないのである。一方で、一流のハイスペ男は、飲み会相手がどんなブスであっても「いい女」と思わせてくれる、エンターテイナーの鑑でもある。今回は、そんなハイスペでさえも溜息をつく「勘違い女」を紹介しよう。

 彼女たちは小学校から付属の女子校に通う、いわゆるお嬢様校出の女子大生3人組である。実家は裕福で、卒業旅行はミラノ、パリ。旅費以外に親から100万円のお小遣いをもらって遊んだ女もいる。そう、彼女たちには自負がある。「わたし、育ちいいんです」。

 卒業目前。彼女たちは親のコネで、大手商社やメーカーの子会社、病院の事務などに就職予定だった。が、口癖は「はー、永久就職したい!」。

「うちらってさ、育ちいいじゃん? だから、ある程度稼ぐ人じゃないとダメなんだよね。年収1000万とかじゃ無理だよね。うちのパパみたいな人いないかなー」

「うちママが厳しいから、真面目な話、家柄よくないと許してくれないと思う」

 そんなことを言う。人並みにマツエクやネイル、流行の髪型やメイクにブランドの洋服を身につけているものの、言葉からは無教養が溢れ出る。客観的に見て、顔面は中の下だろうか。

 そんな彼女たちに、ビッグチャンスがやってきた。40代の経営者が集まるハイスペ食事会に誘われたのである。しかしその場で彼女たちは、彼らを前にしてこんな発言をした。

「このドリンク、3種類とも飲んでみたい~。全部頼みますね。あと、先にこのデザート食べたいですぅ」

 父親と食事するときのように言ったのだろう。幹事の男性は「まずは1杯でいいんじゃない?」と言った。

「え? ダメなんですか? 年上ですよね? お金持ちなんですよね?」
「私たち、育ちいいんです。カップラーメンとか食べたことないし」
「わかる、そういう不健康なものは禁止されてるんだよね~」

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン