「栄養素が高い状態で皮を湯剥きし、加熱・加工し、缶詰にされているので、水煮缶のトマトを食べた方がより多くの栄養を摂ることができます。
トマトは様々なビタミンを含んでおり、赤い色素成分のリコピンには、強い抗酸化作用がある。赤色の濃さはトマトの健康効果のバロメーターなのです」
そんなトマトの水煮缶を美味しく食べる方法として前出の白澤医師が推薦するのが、トマト炒り卵だ。
「作り方は本当に簡単で、要は炒り卵に温めたトマトの水煮をかけるだけ。見映えがいいだけでなく、トマトの酸味が効いているのでビールとの相性もいいんです」
うどんにトマト缶をぶっかけるだけの「冷やしトマトうどん」は腹持ちもよく、「妻が出かけてしまった休日の一人昼飯に向いている」(白澤医師)とのこと。
トマトの旬は夏だが、水煮缶を使えば、トマトの旬の栄養素をいつでも取り入れることができる。
「油脂と一緒に食べることで、リコピンの吸収は良くなります。オリーブオイルなどを絡めれば、トマト缶単体がおかずの一品になります」(同前)
※週刊ポスト2018年3月2日号