「めんつゆを入れ、一晩冷蔵庫で冷ませば、それだけで煮卵になります。熱したほうが卵に染みやすいので、レンジで1分程度加熱しためんつゆに漬けると、味わいがより深まります」
【マッシュルームのアヒージョ】
マッシュルーム缶の中にオリーブオイルを入れ、にんにく、たかの爪、塩をひとつまみ入れてそのままトースターで加熱する。管理栄養士の白鳥早奈英氏が話す。
「食物繊維が多く含まれたマッシュルームだけでなく、オリーブオイルにはコレステロールを下げる働きがあります」
最後に、上手な水煮缶の選び方を前出・白澤医師がアドバイスする。
「例えば、サバは血液の流れをスムーズにするEPAが豊富です。EPAを摂るとGLP-1という消化管ホルモンが増加し、『食欲をコントロールする』『血糖値の上昇を緩やかにする』『血糖値を安定させる』という3つの効果を同時に期待できる。さらに、うつ病や認知症予防が期待できるDHAも多く含まれています。
ただ、サバ缶を選ぶにも、冬獲れのサバには夏サバの2倍のDHAが含まれているので、加工日が冬の缶詰がおすすめ。冷凍したものを缶詰にすることもあるので、『生材料』『フレッシュパック』と表示されていれば万全です。サケ缶のなかでは『サケ中骨缶』が骨と身が一緒に加工されているのでカルシウムが豊富です」
さっそく今夜の晩酌から酒のツマミのひとつとして絶品“水煮缶グルメ”を取り入れてみてはどうだろうか。
※週刊ポスト2018年3月2日号