スポーツ

カーリング女子メンバーが叫んだ「れんたろー」とは何者か

彼女たちが「れんたろー」「れんちゃん」と呼ぶ男性は?(写真:JMPA)

 イギリスとの3位決定戦を制し、見事に銅メダルを獲得した日本カーリング女子。客席で日の丸が揺れる中、選手たちがインタビューの場で発したある人物の名前が話題になっている。カーリング取材歴9年で、平昌五輪現地を取材した竹田聡一郎氏がリポートする。

 * * *
「れんたろー先生!」

 カーリング史上初のメダルを獲得した直後、涙涙のインタビューを終えたカーリング日本代表、ロコ・ソラーレ北見(以下LS北見)のメンバー。インタビューの最後、スキップ・藤沢五月が拳を握り、カメラに向かって笑顔でそう言った。

 するとメンバー全員が「れんたろー先生!」「れんたろーさん! 見てるー?」とカメラに向かって手を振り始めた。

 快挙を達成した彼女らが真っ先に感謝と報告を伝えたい存在である、この「れんたろー先生」とは何者なのか。ネットでは「まさか藤沢ちゃんの彼氏か!」などと勘ぐる声が挙がったが、その正体はLS北見の鈴木廉太郎トレーナーだ。

 今回の五輪でチームに帯同していたのは大森達也チーフトレーナーだが、鈴木トレーナーはその大森トレーナーと同僚であり北見市内のスポーツクラブ「PHYSIT(フィジット)」に勤務する。本橋麻里と同じく1986年生まれで、本橋の息子と鈴木トレーナーのお子さんも同い年という縁もあり、チームとは家族ぐるみの付き合いをしている兄のような存在だ。冒頭で紹介したインタビューでも、セカンドの鈴木夕湖は「れんちゃん!」と呼ぶなど、距離感の近さを感じさせる。

“れんちゃん”は、日本選手権の大きな試合や冬季アジア大会などの国際大会、海外遠征などにも足を運び、チームのコンディションを保つ。我々、メディアにも丁寧に挨拶してくれるメガネの似合う好漢は、時には選手ごとの「肩周りの筋肉がちょっと張っている」など小ネタを提供してくれる。

 LS北見はチーム結成以来、大森、鈴木両トレーナーについて五輪などの長丁場に耐えられる身体を作ってきた。決してサイズに恵まれたとは言えない5人だったが、投げ込みとチーム練習の通称“2部練”の後にさらに筋トレを重ねるなど筋力と体重がそれぞれ増えていった。

 特に大森達也チーフトレーナーの組むメニューはストイックなものだったが、メンバーは「厳しいけど結果が出るのでついていく」と歯を食いしばりながら師事した。2016年年末にはチームのSNSに“恋ダンス”をアップしたが、その最後に「逃げるは恥だが役に立つ」に倣って「達也は鬼だが愛がある」と感謝のメッセージを添えた。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン