芸能

大杉漣さん 俳優最後の日に密着、最後の笑顔とその様子

カメラが回っていなくても5人は笑いっぱなしだった

 気心の知れた役者仲間たちと臨んだドラマ『バイプレイヤーズ ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(テレビ東京系)の撮影では、心の底から湧き上がるような笑顔が何度となく見られていた。これが、大杉漣さん(享年66)の役者人生最後の日の撮影風景だ。本誌・女性セブンカメラマンが収めた偉大なバイプレイヤーの姿を、どうか目に焼きつけてほしい。

 2月20日、ドラマ『バイプレイヤーズ』の撮影は、千葉県のとある町で行われていた。一日密着取材をしていたが、大杉さんに異変の予兆はなく順調に撮影は進んでいた。

 奇跡的ともいえる人気キャストが再び集まって、ドラマの第2弾が実現した背景には、大杉さんの深い思いと尽力があったと遠藤憲一は言う。

「前作の時に、またできたらいいね、という話は冗談っぽくしていたけど、本当にできるとはみんな思ってなかったんじゃないかな。でも、大杉さんだけは、やるって決めていたみたい。リーダーとなって、絶対にやるという思いで、制作スタッフと話を詰めてくださって実現したんです」

 この日の撮影後、深夜に体調が急変。急性心不全という突然の最期を、『バイプレイヤーズ』の仲間たちが看取った。一時は放送の継続も危ぶまれたが、3月7日放送(21時54分)の最終話に向けて撮影は再開された。大杉さんの意志を継ぐ仲間たちが、最高のカーテンコールとともに葬り出そうとしている。

撮影/矢部志保

※女性セブン2018年3月15日号

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン