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番付1枚で年収1600万円が0円に転落 力士の恐ろしい現実

番付1枚でまさに天国と地獄(イラスト/松嶌篤志)

 場所が始まったり、地方巡業で地元にやってくるなどして大相撲の存在が身近になっても、力士のことは知っていそうで知らないことが多い。いったい、彼らはどのようにして収入を得ているのか──。

 力士は一般のアスリートとは給与体系が大きく異なる。相撲協会寄附行為施行細則には「力士の給与は月給制とする」と規定されている。力士は相撲協会という会社に所属する“サラリーマン”なのだ。

 しかし、給料をもらえるのは「関取」と呼ばれる十両以上の力士に限られる。幕下以下には給料がない。相撲協会の力士の総数は約700人で、このうち関取は70人だから、全体の1割にしか給料が支払われていないことになる。

「幕下以下は力士養成員と呼ばれ、給料ではなく1場所ごとに場所手当(7万~15万円)がもらえるのみ。本場所の13日目に現金で支給される。ここから税金と、部屋によっては積立金が引かれる」(協会関係者)

 もっとも衣食住は部屋が提供してくれるので、幕下以下でも贅沢をしなければ生活には困らない。だが、西十両14枚目と東幕下筆頭では月給が「103万円」と「0円」。番付1枚違うだけでこんなに違うのだ。

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