給料に加え、関取には場所ごとに勝ち越し数や金星によって特別加算される「力士褒賞金」が支払われる。勝ち越し1勝につき2000円、金星1個につき4万円、全勝優勝なら3万円が加算され、引退するまで上積みされ続ける。ちなみに横綱・白鵬の褒賞金は771万円(3月場所現在)で、新十両で最も少ない貴公俊でも16万円。年6場所で白鵬は4626万円、貴公俊は96万円上乗せされる。
これに賞与(給料の2か月分)、地方場所や巡業の手当を加算すると、新十両の貴公俊の年収は1600万円となる。給料0円の幕下から十両に昇進すると収入がここまでアップする。まさに天国と地獄である。
イラスト■松嶌篤志
※週刊ポスト2018年3月23・30日号