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ハードル高い熟年離婚 世間の風より夫のほうが優しい?

熟年離婚はハードル高し(写真/アフロ)

 退職した夫が毎日家でゴロゴロしているのを見ると、ストレスが溜まる。子供が自立するまで我慢していたけれど、これからはひとりで自由に生きたい──。そんなシニア女性は少なくないようだ。

 厚生労働省人口動態統計によると、離婚の件数は2000年以降減少しているのに、結婚して20年以上の夫婦の離婚件数はほぼ変わっていない。だが、高齢になってからの離婚は現実的にはそう簡単なことではない。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんはこう話す。

「何年も前から綿密な計画を立てて離婚するならいいですが、勢いで離婚すると想像以上に大変ですよ。まず、賃貸物件を探しても、審査が厳しくて収入が低いと簡単に借りられません。家賃の連帯保証人も必要になるので、子供や親戚に頼むことになってしまいます」

 病気で入院する時も、入院費用の保証人が必要になる。嫌な夫でも、いないと困ることがたくさんあるのだ。生活費の問題も立ちはだかる。

「夫の扶養を抜けると、収入がなくても年間数万円くらいは国民健康保険料を払うことになります。若い時なら仕事を探して働いて、苦境を乗り越えるパワーがありますが、60才を過ぎて何もかも自分でやるというのは想像以上に厳しいです。途中でくじける人も少なくありません。気に入らない夫でも、世間の風より優しいかもしれません」(畠中さん)

※女性セブン2018年3月29日・4月5日号

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