親子の情愛まで否定するつもりはない。しかし、実の親は、何かの知見を得る相手として、信用するに足るものではないと断言できる。
対処法は一つ。なるべく距離を置くこと。私はいまでは滅多に親とは連絡を取らなくなった。それで困ったことは一度もない。親は、家族としては愛おしくはあるけれど、全面的に心を許せる相手ではない。親子だからと甘い顔をしていると、きっと面倒なことになる。
親子の情愛は、信用を保証できるものではない。親とは、距離感を保って暮らす。それが親子のほどよい助け合いを維持する秘訣ではないだろうか。
※堀江貴文・著/『属さない勇気』より