◆ETC2.0とETCの差額を埋めることは可能なのか

 新しくETCを取り付けようと販売店やネット通販を見てみれば、ETC2.0はETCよりも1万円ほど高いことが多いようです。問題は、その価格差です。

 もしも、圏央道を使って都市圏を横断することが多ければ、高速料金の割引で、価格差はあっというまに解消できるでしょう。高速道路を使って全国を走り回る大型トラックでいえば、約半数がすでにETC2.0を導入しています。

 また、走行位置を把握できるという機能を利用して、物流業者がトラックの位置を確認するという新サービスの社会実験も行われており、非常に評価が高かったと言います。ビジネスに使うにはETC2.0は、いろいろな可能性を秘めているというわけです。

 しかし、一般ユーザーで圏央道をそれほど使わないというのであれば、今のところ得られるメリットは情報提供のみ。ところが、渋滞情報はETC2.0以外からも得ることができます。

 カーナビがあれば、FM多重放送や光ビーコンなどで、同じ渋滞情報が得られますし、スマートフォンをカーナビ代わりに使っていれば、ETC2.0の渋滞情報はなくても困りません。事故などで高速道路を降りて、また乗ったときに料金が二重にかからないという制度もまだ始まってもいません。

 そういう意味では、1万円もの差額を払いたくないなと思う方もいるかもしれません。しかし、そういう方には別の方法があります。それがキャンペーンの利用です。

 実のところETC2.0の普及は、それほど伸びていません。高速道路を利用するクルマの16%程度というのが現状です。そのため、普及のための助成キャンペーンが不定期ですが、毎年のように行われています。

 現在進行形のものは、VICSセンターによる「ETC2.0車載機 アンケートモニター募集キャンペーン」(2017年12月1日~2018年3月31日)です。2回のWEBアンケートに答えるだけで、1万円が助成されます。募集は5000名ですが、3月20日の時点でも、まだ受付中です。

 また、今回のタイミングは無理という方でも、ご安心を。今後も、高速道路系などでキャンペーンは開催されるとか。ETCを装着しようと考えたときは、購入前にキャンペーンをネット検索することをおすすめします。運が良ければ助成金で最新のETC2.0をお得に手に入れることができるでしょう。

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