スポーツ

大阪桐蔭と対戦する21世紀枠・伊万里高「最弱の戦略」

──歴代の甲子園出場校の中でも屈指の短い時間ですね。そんな中で、どんな野球を見出しましたか?

吉原監督:スピーディー野球です。

──それで全てのメニューを計測するという発想に?

吉原監督:その結論に行き着くまでに、何年かかかりましたが、時間を区切っていくしか方法はないということで、タイムを計測していくやり方になりました。練習時間は短くて全部できないので、最低限この練習とこの練習はしたいと思ったら、時間で区切るしかないという発想です。90分は守備30分、バッティング30分、トレーニング30分が基本系で、冬場であれば、ノック20分、守備練習20分、バッティング30分、トレーニング20分とかに区切っています。

──平均試合時間が1時間48分とは、出場校中、ナンバー1のスピーディー野球ですね?

吉原監督:はい、速いです。貧打だから、速いんです(笑)。テンポよくいきたいです。プロ野球を見ると野球が長く感じます。

──昨今の野球は「時短」がトレンドですから、高校球界のフロントランナーと言えますね。

吉原監督:そうですね。シンプルに考えれば、野球はストライクを打っていかないと、点数は取れません。打てないチームだから、待っていくのも一つの作戦としてあるかもしれませんが、それが難しい場合は初球からでも、あまいボールを打っていく形は崩さずにいこうと考えています。逆に2ストライクからワンバウンドのボール球を振ったりするのは、ものすごく嫌います。

──紅白戦でも、カウント2ボール2ストライクから練習したり、工夫していますね。

吉原監督:これを経験しておけば、打者は1-1とか、0-0でのカウントで気持ちの余裕が生まれ、逆に投手はその1球が大事になります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト