スポーツ

大阪桐蔭と対戦する21世紀枠・伊万里高「最弱の戦略」

──例えば、時短野球を意識するあまり、ピッチャーが投げ急いだりしませんか?

吉原監督:うちのピッチャーは、それでいいんです。テンポで抑える方が簡単じゃないですか。だから、ピッチャーは投げ急がせます(笑)。たとえ、それがバレても問題ないです。その姿勢を崩さずに、相手がこっちに合わせようとしてくれれば、何てことはありません。

──ということは、吉原監督の出すサインもスピーディーですか?

吉原監督:サインは普通ですが、メチャクチャ速いです(笑い)。

──ブルペン投球は5秒に1球、素振りは5秒に1本、ティー打撃は2秒に1スイング。この練習はかなり大胆な発想ですね。

吉原監督:例えば、ブルペン投球は1分で12球が基本です。それを割ったら5秒に1球ということです。1分間投げたら1分休憩のインターバルを取ります。でも、この練習の目的はスピーディーではなく、別にあります。5秒に1球を投げることで、肩のスタミナをつけながら、フォームを安定させるのが目的です。とにかく急いで、同じことを繰り返しているうちに体が覚えます。それを植え付けるための練習が5秒に1球であって、いつもその投球練習をしているわけではありません。

──ベンチに置いてあるタイマーで全体練習を管理し、5人の女子マネージャーが各メニューの計測をする役割ですか?

吉原監督:そうですね。人と話している時間的な余裕がないので、計測してからその結果をノートに書くようにしています。

──出場36校の顔ぶれを見て、監督の分析では、伊万里は何番目くらいの実力ですか?

吉原監督:冷静に考えて36番目です。「抽選会でうちが1番人気だろうね」と、冗談で言ってます(笑)。

──甲子園で対戦したい学校は?

吉原監督:どうせなら県内に無いような特徴のあるチーム、例えば、駒大苫小牧や花巻東と対戦してみたいです。野球に特徴があるし、ただ単にゲームをして、勝った負けたではなくて、何かを吸収して帰って来れそうな気がするからです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」の会長である永谷晶久さん
《都道府県魅力度ランキングで最下位の悲報!》「埼玉には『うどん』がある」「埼玉のうどんの最大の魅力は、多様性」と“埼玉を日本一の「うどん県」にする会”の会長が断言
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン